2013年5月1日、IBM Researchは、 走査型トンネル顕微鏡を使って原子をひとつひとつ並べ、世界最小のストップモーション映画を制作したと発表しました。
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量子力学で計算できる、原子の存在確率が画像にも表れているのが興味深いです。 IBMは、走査型トンネル顕微鏡の研究では他の追随を許しません。 原子を並べて「IBM」と書いて発表したのは何年前だったでしょうか、今回のパラパラ漫画もその延長ですが、並べ替え操作が高速かつ安定してできるようになってきたのでしょう。
カリフォルニア大学バークレー校のクロミー物理学教授は、よくIBMの関連研究でコメントを求められる人ですが、TechNewsWorldの取材に対して、コンピューティングや通信の低消費電力化、まったく新しいエネルギー・ハーベスティングやセンサなども可能になるかも、と答えています。早くそうなってほしいです。50年はかからないと思います。
「世界最小のストップ・モーション映画としてギネス世界記録に認定」とのこと。 子供の香Aギネスブックというのは、決ミのあるものだと思い込んでいましたが、今考えるとイグノーベル賞みたいなものですね。
WBB 最新情報 NTT Data 経営研 シニアスペシャリスト 竹内敬治
参考情報: IBM Research、原子を使った世界最小の映画を製作 世界最小のストップ・モーション映画としてギネス世界記録に認定 (2013年5月2日、IBM日本語プレスリリース) BM Research Makes World’s Smallest Movie Using Atoms Future storage systems based on atomic-scale memory would be capable of storing massive amounts of Big Data GUINNESS WORLD RECORDS certifies movie as World's Smallest Stop-Motion Film (2013年5月1日、IBMプレスリリース) World's Smallest Movie Is IBM's Science Blockbuster (2013年5月1日、TechNewsWorld)
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