ナビガントリサーチ社の新刊レポートは、世界の商業ビルの自動化システム (BAS) について、ビル自動システム市場全体の促進をエネルギー高効率照明の改革が支援していると分析、2023年までの世界市場予測を含めた調査を行っている。
照明制御、空調維持および入居者の安心・安全の確保を行うビル自動化システム(BAS) のデバイスやシステムは、ごく最近まで初歩的なものであった。このような商業ビル向け自動化システム(BAS)は、エネルギー効率と最適化の改善、そして快適性と衛生面での向上を目的に性能の変換が行われたコンピューティングおよびデジタル通信ツールに次第に組み込まれてきている。ナビガントリサーチ社の新刊レポートは、世界の商業ビルの自動化システム (BAS) 市場における年間収益は2013年の593億ドルから2023年には867億ドルへと成長していくことが見込まれると伝えている。
「商業ビルの自動化システム (BAS) は成熟した市場ではあるが、停滞には陥っていない。」とナビガントリサーチ社のリサーチアナリストのBenjamin Freas氏は語る。「世界における経済成長やそれに伴う新規の建設活動においては伸び悩みや不安定な状況が続く一方で、エネルギー高効率化や居住者の快適性の向上に焦点を向けたBASシステムの採用やビル改修は増加していき、BAS市場は相対的に力強い成長をみせてくるであろうと見込まれる。」
このセクターの重要な促進要因になるのはエネルギー効率化照明における改革であろうとレポートは伝える。この産業ではLED技術の採用への動きを進めており、先進的なネットワーク型照明制御への新たなチャンスを切り開いていく。ビルの所有者・管理者らの多くでは、ビルのHVACシステムにおける中央モニター管理に慣れ親しんでいることから、照明制御においても同様なレベルのものを求め始めているようだ。
ナビガントリサーチ社の調査レポート「世界の商業ビルの自動化システム市場の分析と予測 - Commercial Building Automation Systems HVAC, Lighting, Fire & Life Safety, and Security & Access Control Systems and Building Management Systems: Global Market Analysis and Forecasts」は、HVAC(空調システム)、照明、火災と救命、防犯と出入管理などの商業ビルの自動化システム(BAS)と統合ビルメンテナンスシステム(BMS)の世界市場を分析し、市場促進要因と技術の進歩が商業ビルの自動化システム(BAS)と統合ビルメンテナンスシステム(BMS)の採用と達成に与える影響についても調査を行っている。市場予測については、5種の主要応用セグメント、8種の商業ビルタイプ、2種の建築タイプそれぞれについて2023年までの世界市場を対象に行い、市場勢力図に属する主要企業の詳細な企業情報についても掲載している。
http://www.dri.co.jp/auto/report/nvr/nvrcbas.html
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